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新しい「集いの場・通いの場」づくりを始めてみます。

 

特に、今回は介護予防に向けた「運動」を中心とした居場所づくりになります。

始めていくうちに、運動以外も楽しく行う集いの場になったら理想的。

 

もちろん、最初は一緒につくります。

 

でも、後々は「住民主体のカタチ」を目指した場所づくりです。

 

これが、今回挑戦してみる「集いの場」のゴール地点。

 

 

 

なぜ今、新しい「通いの場」づくりを始めるのか?

実は、近年、サロンなどの「通いの場」に様々な効果があることが明らかになってきています。

 

 

介護保険サービス内の通所リハビリテーションやデイサービスだけではなく、自分たちで集まり、運営する「通いの場」には、素敵な介護予防効果があったのです。

 

 

だからこそ今、国は通いの場に、さらに専門職を積極的に関わらせ、より効果的な「場」づくりを推進しようとしています。

 

 

 

たとえば、集いの場の効果として「健康格差社会への処方箋」という本の中では、以下のような様々なことが述べられています。

 

前期高齢者でも後期高齢者でも、男性でも女性でも、趣味の会に参加している高齢者が多い市町村ほど、うつ得点が低くメンタルヘルスが良いことを示唆している。

 

つまり、趣味の会に参加していると、「うつ」になりにくいという訳です。

集いの場は、堅苦しい会ではなく、趣味の会で十分、介護予防の役割を担っているのです。

 

 

次も同じ本から、運動に関する効果です。

前期高齢者に限定し、過去1年間の転倒割合を尋ね、小学校区単位で集計したところ、校区間に7.4~31.3%の健康格差を認めた。実に約4倍も「転びやすいまち」があるのだ。

週に1回以上スポーツ組織に参加してる人が1割未満の校区に比べ、3割を超えている校区では転倒経験者がおよそ半分という結果であった。

 

つまり、運動を行っている「集いの場」がある地域では、転倒経験者が少なかったということです。

 

もちろん、転倒が少なければ、転倒による骨折や入院も少なくなります。そして、必要な介護も自ずと少なくなると思います。

 

また、地域の傾向だけでなく、個人レベルのデータでも、以下の様に述べられています。

週1回以上スポーツ組織に参加している人では、参加していない人より転倒が18%(0.82倍)少ないことが確認できた。

 

皆さん、覚えておいてください。

運動の場へ参加する効果としては、「週1回」がキーワードになりそうです。

 

そうすれば、転倒を予防できる可能性が上がります。

 

 

 

趣味、スポーツ(運動)ときたので、ここまで来たら、もう一つ。

実は、町内会、ボランティアの集いがもたらす効果も以下の様に、明らかにされています。

 

地域組織に参加していない人に比べ、スポーツや趣味、町内会、ボランティアなど参加している組織の種類の数が1つから2つ、3つ以上へと増えるにつれて、要介護認定を受ける確率は、0.83倍、0.72倍、0.57倍と低くなっていた。

 

 

このように、町内会や地域のボランティアに参加することでも、介護予防効果は物凄くあるということになります。

 

これって、人とつながり、何かをすると、「うつ・転倒・介護認定」を予防できる効果があるということですよね。

 

 

ここまできて、集いの場が物凄く大切であることは、何となく共有出来ていたら嬉しいです。

今もう既に、鳥羽にたくさんの素敵な集いの場があることは知っています。

 

ただ、運動には「週1回」というキーワードがあったように、回数や頻度、種類は沢山あった方が、いろんな選択ができます。そして、いろんな効果が期待できるようになります。

 

だからこそ、今回は、運動に特化した場所づくりをまず、やってみるのです。

地域の皆さんと一緒に作っていきたいのです。

 

そして、ゴール地点での「住民主体のカタチ」を目指していきます。

 

 

その第1歩を8/29(木)に行います。

ご協力いただいたのは「ラ・ケアとば」さん(旧牛銀さんの隣)。

2階の交流スペースが空いているので、利用OKをいただきました。

通常営業もしている中で、利用させていただくので、駐車場は開放できません。

ですので、まずは、鳥羽地区の皆さんが参加できる場所づくりになるのかなと思っています。

もちろん、徒歩や自転車、バスでお越しいただけるのであれば、鳥羽地区以外の方も大歓迎です!

 

よろしくお願いします!

 

記載日:令和元年8月15日