イオンの移動販売 お店 移動販売 鳥羽の地域共生社会 sugiura3rd 2019年9月30日 0 コメント イオンの移動販売(試験販売)から分かったこと。 試験的に実施していた「イオンの移動販売」ですが、9/30(月)をもちまして、終了となりました。8月・9月の2か月間の試験販売でしたが、生活支援コーディネーターとして、一緒に同行させていただいて、多くのコトを学ばせていただきました。 今回は、そのコトをまとめさせていただきます。 イオンの移動販売とはなんだったのか? イオンの移動販売とは、イオン鳥羽店と鳥羽市による2か月限定の「試験的」な取り組みでした。少子高齢化が進み、昔に比べてお店も減ってきた鳥羽市の高齢者において、買い物を支援するための手段として、鳥羽市がイオン鳥羽店と協力して挑戦した取り組みです。「試験的に」という事で、鳥羽地区、加茂地区、長岡地区の一部地域でしたが、食品もあれば、トイレットペーパー等の日用品、お盆関連の商品も買えました。また、クレジットカードやWAONなどのカード類も使え、実店舗で行われているイベント時にも対応し、常にお店と同じ値段で買い物できるという夢のような車でした。この移動販売車の必要性も視野に入れた試験的な稼働が今回の「イオンの移動販売」であったということです。 様子は、どんな感じだったの? 実際の様子は、写真の通り、とても盛況で、パンもあれば、アイスクリームもあるし、刺し身やお肉もありました。また、「本日のおすすめ」というイオンの定員さんイチオシのBOXもあり、とても素敵な空間がそこにはありました。 なお、もっと素敵な様子を、かもめnb. KAMOMEnbの鼻谷さんが書いてくれているので、そちらもぜひご覧ください。写真も素敵です。 実際、移動販売は良かったの? 主観的に見ていて、「移動販売って良いな。素敵だな。」という感想は間違いありません。でも、実際どうなんだ?本当に必要なのか?などが、大きな課題になってくるでしょう。そこで、イオンの移動販売を利用してくれているかた、45名のかたにアンケート調査を行ってみました。 その結果を共有させていただきます! まず、下の表が、アンケート調査を実施した対象者の内訳になります。 利用しているかたは、女性が多かったですね。アンケートは1週間で実施したので、その時の影響が大きく出ているだけかもしれませんが。また、平均年齢も78.2歳となっていました。 この方々に、(1)いま現在、移動販売以外で買い物できていますか?(2)イオンの移動販売が開始されて、生活は豊かになりましたか?(3)あなたの地域に移動販売は必要だと思いますか?(4)イオンの移動販売が今後も(9月以降も)必要だと思いますか?(5)イオンの移動販売に関する改善点(6)自由記載欄 これらのことを、生活支援コーディネーターとして、質問してみました。結果は、以下の通りです。 (1)いま現在、移動販売以外で買い物できていますか? 結果として、いまのところ、自分で買い物出来ているかたが一番多くなっていました。しかしながら、話をしっかり聞いてみると、この中には「生協さん」の宅配も含まれていました。外出して買い物を出来ているか?という質問にしていたら、もう少し違った結果になったかもしれません。つまり、自分で買い物に行けているかたは、もう少し少ない可能性もあったということです。 (2)イオンの移動販売が開始されて、生活は豊かになりましたか? 鳥羽市が目指す幸福実感にも関わってきますが、この質問に関しては、約84%のかたが、生活が豊かになったと答えていました。それだけ、イオンの移動販売が担っていた役割は大きかったということです。 (3)あなたの地域に移動販売は必要だと思いますか?(4)イオンの移動販売が今後も(9月以降も)必要だと思いますか? こちらの質問に関しては、どちも100%「必要だ」という声が挙がりました。アンケートを作成した私自身も、将来を見据えれば「移動販売車は必要だ」と思っていますが、この回答には注意も必要だと考えています。 だって、必要か不要かと聞けば、みんな「必要だ!」と答えると思うから。誰だって、もっと高齢になったときのことは不安だし、「あったら便利だな!」と思うことでも必要と答える傾向になると思うからです。この100%はすべて鵜呑みにする訳にはいきませんが、移動販売車の必要性は高いのかなと思います。 (5)イオンの移動販売に関する改善点ここでは、移動販売車が到着したときに聞こえる「鳥羽物語♪」の音を大きくしてほしいや、回数や訪問曜日、商品に関する改善点が多くなっていました。もし、本格稼働に進んだ際には、改善していきたいところですね。 さぁ、最後は、自由記載欄にあった皆さんの声です。よく見てください!! 「ありがたい」「続けてほしい」という声は、ほんとに嬉しくなるお声ですね。あとは、もっと周知の方法を考えれば、もっと沢山助かる人が鳥羽にはいるのかいるのかもしれません。そして「車にはあまり乗りたくない」という声もあり、買い物が難しくなる要因は様々なんだろうなということを学ばせていただきました。 実際に、移動販売車について行ったり、アンケートを取ったりしてみて、イオンの移動販売って、皆さんにとってすごい支援だったんだろうなと思いました。鳥羽市と協働しているからこそ、人が少なく、売上も正直見込めない場所へも移動して販売してくれたイオン鳥羽店さん。行政とイオンが一緒だから出来たことも多かった様に思います。 鳥羽だからこそ、出来たことだと思います。イオン鳥羽店の皆さんだからこそ、出来たことだと思います。本当に素敵なコトです。 あなたは、鳥羽に移動販売が必要だと思いますか? さて、ここまで、鳥羽市における移動販売の実際についてまとめてきました。皆さんは、どんな感想をいだきました?今後、鳥羽市に移動販売車があってほしいなと思いましたか? 残念ながら、この9月30日をもって試験的なイオンの移動販売は終了となってしまいます。でも私自身は、今後もイオンの移動販売が続けば良いなと思っています。本格稼働に向けて進んでほしいなと思っています。 だからこそ、本格稼働に向けて、生活支援コーディネーターとしてできるコトを見つけて、何かしていきたいなと思っています。今後もイオンの移動販売を応援していただければ嬉しいです。 イオン鳥羽店さん、ありがとうございました。 記載日:令和元年9月30日
sugiura3rd 三重県鳥羽市で合同会社MARUDOTを創業し、鳥羽市第一層生活支援コーディネーターとして活動中。週末は作業療法士の妻と伊勢市二見町でコーヒースタンド marudOT(まるドット)をオープンしている理学療法士です。ご依頼等があれば、是非お問い合わせください。.