トバゴト豆知識 とばびとの活躍 鳥羽の地域共生社会 sugiura3rd 2019年7月20日 0 コメント 65歳 / 定年退職後のあなたは「なに」をしていますか? わたし、先日32歳になりました。自分自身が30代になると、学生時代に考えていたような30代のイメージとは、かなり違います。学生時代の自分といえば、30代はもっと「おじさん」だと思っていました。 でも今、自分の気持ちは「まだまだ若い」と思い込んでいます。そこで先日、本浦へ行って、牡蠣の作業を見学に行ってきたのですが、物凄く大変でした。 少しだけお手伝いもさせてもらいましたが、全然出来ません。まず、いかだの上に立つだけで足がしんどく、作業どころではありません。 お話を伺うと、「70代でも現役の方がいる」とのことで、自分はやはり「おじさん」になってきていると悟りました。 ということで、現実(おじさん)を受け入れることが出来ない今日この頃です。 65歳になった自分をイメージした事がありますか? さて、皆さんは自分自身が「65歳」「定年退職後」のイメージをした事がありますか?(既に65歳以上のかたも少しお付き合いください。) 65歳という年齢は、今のままいけば、定年退職している方が多いかもしれません。 超高齢社会である日本において、この「65歳以上」になった ” 自分自身 ” や ” 社会 ” をイメージしておくことは、すごく大切になってくると思います。 皆さん誰もが、年齢を重ね、「高齢者」になることは避けられない事実なので、この機会に一度想像してみませんか? そもそも高齢者って? まず、あなたにとって「高齢者」とは何年後のイメージですか?いや、そもそも高齢者って、いつなるの? Wikipediaによると、高齢者の定義は次のとおり。 高齢の線引きは曖昧且つ主観的な部分があり、判断は容易ではない。 国連では60歳以上、国連の世界保健機関 (WHO) の定義では、65歳以上の人のことを高齢者としている。 日本では一般的に、0~19歳を未成年者、20~64歳を現役世代、65~74歳を前期高齢者、75歳以上を後期高齢者とされる。 (https://ja.wikipedia.org/wiki/高齢者:令和元年7月20日オンライン) どうやら、社会通念上は、65歳以上で「高齢者」になるようです。 定年退職は? 定年退職については、最近さまざまなニュースを見ますが、下記によると、厚生労働省:平成 29 年就労条件総合調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/17/dl/gaikyou.pdf:令和元年7月20日オンライン) 定年年齢を60歳とする企業が最も多く「79.3%」、65歳とする企業は「16.4%」のようです。 つまり、60歳で定年となり、60歳からは「働く」という経済活動から離れる方も多いということでしょうか。 「60歳まで勤め上げたのだから、ゆっくりさせてくれ」 それは、そうですよね。でも、おそらく定年退職した方々は、こう思っているはずです。 「自分自身が考えていた60代のイメージとは違う。」「自分はまだまだ若い。」 30代になり、現実を受け止めていない私と同じように・・・ いや、実はこれ、事実なのです!今の60代の方は、かなり若くて元気なのです!! 私の気持ちのような運動不足の根拠のない話ではありません。 日本老年学会・日本老年医学会高齢者に関する定義検討ワーキンググループ報告書(https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/info/topics/20170410_01.html:令和元年7月20日オンライン) この報告書によると、「高齢者の歩行速度」は、「10年間で10歳若返っている」というデータ結果が出ています(下記の図)。 また、文部科学省の体力テスト結果から作成された下記の図中では、未来投資会議(第29回)配布資料 [図40:高齢者の体力・運動能力の推移](http://www.kantei.go.jp/jp/singi/keizaisaisei/miraitoshikaigi/dai29/siryou1.pdf:令和元年7月20日オンライン) 高齢者の体力・運動能力は、「この10年強で5歳若返っている」と示しています。 つまり、60代の皆さんは、気持ちだけではなく、本当に若くて元気に年齢を重ねていくのです。 いま20代・30代・40代の皆さん、65歳って、結構「お年寄り」だと思っていませんか? 今の65歳の方たちは、めちゃくちゃ元気ですよ。実際に、鳥羽にも若くて元気な方が沢山みえます。 あなたは「なに」をしていますか? では、65歳になり、懸命に働いてきた「お仕事」から退いたとき、身体がまだまだ元気なあなたは何をしていると思いますか? 山崎亮さんの本(縮充する日本 「参加」が創り出す人口減少社会の希望 )では、こう書かれています。就労時間を1日8時間とすると、サラリーマンは定年までに10万時間を経済活動に費やす。 だが、会社にいない16時間から睡眠時間を除いた残りの8時間も10万時間ある。 さらに、定年後は16時間が非就労時間となり、90歳まで生きるとすれば、10万時間になる。 図は、上記の本から引用。 このように、65歳以降の時間はたっぷりあります。 それも10万時間です。あなたが働いていく(働いていた)時間と同じくらいの時間です。 さて、65歳 / 定年退職後のあなたは「なに」をしていますか?今から考えておくと良いかもしれませんよね。 わたしも考えよう。必ず高齢者と呼ばれるようになるから。 記載日:令和元年7月20日
sugiura3rd 三重県鳥羽市で合同会社MARUDOTを創業し、鳥羽市第一層生活支援コーディネーターとして活動中。週末は作業療法士の妻と伊勢市二見町でコーヒースタンド marudOT(まるドット)をオープンしている理学療法士です。ご依頼等があれば、是非お問い合わせください。.